今回は我が家の鈍感野郎こと、インド淡水カレイをご紹介します♪

インド淡水カレイ
学名:Euryglossa  orientalis
通称:インドカレイ
インドカレーじゃないですよ!(笑)




それではいつものように、特徴・概要をご説明させていただきます。こちらの淡水カレイですが、読んで字のごとく、インドに生息するシタビラメ型の種類のもので、上から見るとアメリカンフットボールや落ち葉のように見えます。色は写真ではわかりづらいのですが灰色に黒いブチ模様となっております。各ヒレは体を縁取るようにつながっておりまして、尾びれは独立しているように見えますが、実際は尾びれの部分がくびれているような格好になっているだけで各ヒレとつながっており、このことが他の東南アジア系の丸型シタビラメ(Euryglossa harmandiやEuryglossa panoidesなど)と区別できる大きな特徴であると思います。また胸元のエラ蓋付近に黒い胸ビレがあり、ピョコンと立てていたり寝かせていたりしています。また北米淡水カレイや東南アジア系のシタビラメ(ロングボディー系)のものに比べて肉厚なのも特徴としてあります。大きさは最大でどのくらいになるのかはよく解りませんが、情報によると15~20㌢位になるものと推定されます。水質は純淡水で問題なく、当方の弱酸性の水で元気に過ごしております。一般的な弱酸性~中性の水で問題ないように思います。ショップではたま~に4~5㌢程度のものが淡水カレイ丸型とか淡水ダルマガレイなどという名称で売られているのを見かけます。値段は1000~2000円といったところでしょうか。

ところで淡水カレイ全般に言えることなのですが、ショップでの名称や産地などの表記が大変いい加減なものであることが多く、種類については自分自身でしっかりと知識を養っておかないと自分が思っている種類のカレイとは違っていた!なんてことになりかねませんので注意が必要です。と言いますのも淡水カレイは種類によって飼育の難易度が高かったりすることがあり、特にこのインドカレイに代表される東南アジア系の個体は神経質なヤツが多く、餌付けに失敗し死なせてしまうことも多いようで(実際、当方もその経験有り)、飼育する種類に応じてそれなりの準備と方策が必要であると思われます。

さて、我が家のインドカレーじゃなくて(笑)インドカレイでありますが、今年の春頃に入手したのですが、ご多聞に漏れず飼育当初は他のカレイどもに与えている冷凍赤虫を食べてくれず、これはイカンということで、次のような手順で初期飼育を致しましたところ、現在ではすっかり冷凍赤虫に餌付き、食欲旺盛超絶好調の肉厚状態にもっていくことに成功しましたのでご紹介致します!!

まずはメイン水槽からの隔離です。インドカレイは動きが特に遅く、他のカレイたちがいるメイン水槽ではまずそもそも餌にたどり着く前に他のカレイに取られてしまうため、まずはその状況を脱却します。というわけで4㌢程度の個体2匹をサテライトのLサイズに隔離しました。砂は田砂などの細かいものを1㌢程度の厚みで敷きました。そして餌ですが冷凍赤虫を辞めて活きイトメに切り替えました。ハッキリ言って活きイトメが駄目なら打つ手なしという覚悟でしたが当方のインドカレイはなんとか食べてくれました。しかしイトメをずっと続ける訳にもいかないので、次のステップとしてイトメに冷凍赤虫を混ぜて与えてみました。最初はやはり冷凍赤虫は食べてくれず、朝になっても残ったまま…。取り出してまたその夜に与えて…を根気よく繰り返していると、徐々に朝の残飯が少なくなってきました。冷凍赤虫を食べ始めたのです♪その状態を2週間ほど継続させた後、活きイトメの供給をストップし、完全に冷凍赤虫だけの給餌にしてみると、ちゃんと食べてくれて、しばらくたつと残飯が一切出ないようになり、冷凍赤虫への移行に成功!現在に至ります。さて、ではメイン水槽に戻そう!と言いたいところですが、このインドカレイ、聞きしに勝る動きの遅さなのでメイン水槽の貪欲で且つ動きの素早いカレイどもの中に解き放てば、再び食いっぱぐれる恐れがあるため、結局サテライトのままにしてあります。

と、長々と書いてしまいましたが、現在当方のインドカレイは順調?に成長していてサイズは6㌢位に大きくなりました。これからの成長が楽しみなインドカレイであります。最後まで読んでいただき有り難うございました。